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new日本酒の「新たな」挑戦をカタチにする
商品ブランディング

菊の里酒造株式会社様(栃木県大田原市)

日本酒の「新たな」挑戦をカタチにする<br>商品ブランディング 菊の里酒造株式会社様(栃木県大田原市)
菊の里酒造様は、栃木県大田原市にて代表銘柄「大那」で知られる蔵元です。蔵の未来を切り開くために、蔵元が理想とする酒造りで海外市場へ進出することを目指し、純米大吟醸「新たな」を開発しました。
米は蔵と契約した農家が大切に育てた大田原産山田錦。精米歩合17%まで磨き、那須の大地が磨いた伏流水で仕込みました。華やかな香り、研ぎ澄まされたピュアな味わいが特徴。720mlで33,000円(税込)というプレミアム日本酒です。
「新たな」の高い付加価値が国内外のお客様に届く多くよう、当社はコンセプトの構築、キービジュアル、パッケージデザイン、ウェブサイトのTOPイメージデザインと制作ディレクションを担当しました。
クリエイティブのポイント
  • 海外市場へのアピールポイントを調査
  • キーストーリー・撮影・パッケージまで世界観を統一
  • サイトデザイン、販促用動画やプレスリリースの制作
ターゲットは海外市場。NYの高級レストランにも選ばれる酒を目指して、マーケティングリサーチを実施

ターゲットは海外市場。NYの高級レストランにも選ばれる酒を目指して、マーケティングリサーチを実施

ロサンゼルスのマーケティング会社でコピーストラテジストを務めるカナダ国籍のマーケッターを起用。アメリカを中心とした北米と日本の市場や文化に精通しているブレーンとして、NYにおける日本酒市場を分析し、「新たな」の価値をどのお客様にどう伝えるかを協働で考え、クライアントと市場イメージを共有しました。
同時に蔵元杜氏であるクライアントからこの酒に託す思いを聞き、酒蔵の来歴や周辺地域のフィールドワークを行い、地域の風土や郷土史を丁寧に紐解きました。那須大田原がいかに酒造りに最適な自然と文化を風土かということを知りました。この風土の物語を伝えることが、「新たな」の大きな価値になると考えました。
大田原が誇る英雄といえば、『平家物語』の屋島の戦いで扇の的を射貫いた武将・那須与一。与一のように、ニューヨーカーのハートをひいふっと射貫く魅力を持った日本酒を造ろう!というのが合言葉になりました。
撮影、書、パッケージデザインの作成。<br>アーティスティックなコラボレーションが実現した。

撮影、書、パッケージデザインの作成。
アーティスティックなコラボレーションが実現した。

「新たな」の価値を伝える表現として、写真家・書家・日本画家というアーティストの創造性を結集させました。
撮影は、写真家と共に現地を丁寧にフィールドワークしながら実施。冬の厳しいさなかの酒造り、大田原の雄大な空、初夏の田植え、秋の実りの風景など、季節ごとの情景を写真に収めました。
「新たな」の書は、菊の里酒造の代表銘柄「大那」を書いた書家にイメージを伝え、斬新さと繊細さが伝わる書に仕上げていただきました。
また、日本画家が那須大田原を囲む山々の風景を象った水彩画を制作。
写真・書・日本画をデザイナーがひとつにつなぎ、キービジュアルを制作。アート性の高いデザインを実現しました。
完成した商品を届けるために。<br>WEBサイト、営業パンフレット、動画を作成。

完成した商品を届けるために。
WEBサイト、営業パンフレット、動画を作成。

WEBサイトを外部WEBデザイナーと協働し、当社はデザインディレクションやライティングを担当しました。共通のビジュアルを用いた営業パンフレットも日本語版・英語版で作成。英文でもより商品の魅力を届けるコピーライティングにするため、英語を母国語とするライターに翻訳を依頼し、ネイティブスピーカーにとって美しい文章になるようチェックをしています。その他、非日本語圏への営業活動を後押しするツールとして、撮影画像を活用編集した動画も作成。プレスリリースのライティングも行い、広く商品を届けるために販促ツール一式を用意しました。
現在はクライアントの熱心な営業活動により数か国以上でのお取引が進んでいます。
<制作物一覧>
・キービジュアル、キーストーリー、撮影
・胴ラベル、首ラベル、栞、パッケージ
・A4×4pフライヤー、動画
・ウェブページのTOPデザイン、制作ディレクション