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new企業DNAを未来へつなげるブランドを 共につくる

株式会社 如水庵様(株式会社如水庵様(福岡県福岡市))

企業DNAを未来へつなげるブランドを 共につくる 株式会社 如水庵様(株式会社如水庵様(福岡県福岡市))
株式会社如水庵様は、福岡・博多を代表する老舗菓子店です。「世界No.1のおもてなし都市」を目指す福岡市の中でその一翼を担うことを目指しています。コロナ禍の影響でそれまで主力だった土産菓子の売上が落ちるものの、その一方で自分へのご褒美やプチギフトにあたる、心理性自家消費の商品が好調になり、朝生の商品ブランド「おふく大福」を立ち上げることに。
如水庵様社内で立ち上げた「おふく大福プロジェクトチーム」で80点までいったクリエイティブを、さらに120点まで引き上げたいというご依頼から本事例はスタートしました
クリエイティブのポイント
  • アウトプットのクオリティを上げるためにコンセプトの深堀りと磨き込みをしっかり行う
  • おふくさんの人格設定を追求することがブランドパーソナリティの明確化につながった
  • 一過性のブームで終わらないデザインを考える
すぐに「魅せる」フェーズに入らず、「調べる」「磨く」にさかのぼることから

すぐに「魅せる」フェーズに入らず、「調べる」「磨く」にさかのぼることから

そこで弊社がまず行ったのがコンセプトの磨き込みとして競合調査とキーワード抽出、おふく大福の人格化、ビジュアルイメージボードの作成等。次にコンセプトの言語化としてブランドストーリーの作成、視覚化としてブランドロゴマークの制作、そしてパッケージやコミュニケーションツールの制作でした。
コンセプトを最初に落とし込んだアウトプットがロゴマークです。キーワードの抽出で共感を得られた「陽だまりのような人」というフレーズと、詳細な人格化のおかげでデザインの幅も広がり、おふく大福プロジェクトチームと何度も話し合って絞り込み、伝統とモダン両方を兼ね備えたロゴマークができあがりました。
「おふくさんってどんな人?」を徹底的に 追及して言葉にする

「おふくさんってどんな人?」を徹底的に 追及して言葉にする

今回特に注力したのが、「おふく大福の人格化」です。ブランドのモチーフとなっている「おふくさん」とは博多の商家の店先でお客様をお迎えする博多人形のことです。今回は森社長のお知り合いの博多人形師にオリジナルのおふくさんを作っていただくことになっていたので、人格を詳細に徹底的に書き上げることが、森社長から人形師へどんなブランドかお伝えするときの情報共有に大いに役立ちました。同時にブランドパーソナリティの解像度も上がり、如水庵様が目指す理想のおもてなしの在り方=おふくさんという、企業DNAの再確認にもつながりました。
おふく大福を通して如水庵様が本当に伝えたいことをアウトプットする

おふく大福を通して如水庵様が本当に伝えたいことをアウトプットする

おふく大福がリリースされた2021年当時、世はフルーツ大福が大ブームに。如水庵様は1986年にフルーツ大福を開発し、以来季節の風物詩として愛され続けてきた歴史があります。他の競合と比較されない、如水庵様だけの優位性、それは今までの技術の粋を集めた抜群に美味しい大福だということ。それを証明するようにイメージカットで一番目立つ位置に置いたのはフルーツ大福でなく、白い餅肌と自家製餡が自慢の「元祖おふく大福」でした。
パッケージやコミュニケーションツールは、ビジュアルイメージボードを拠り所に、さりげなく博多織を入れたシンプルなデザインに仕上げました。
一時のブームに流されない、確固たるブランドとして定着

一時のブームに流されない、確固たるブランドとして定着

おふく大福は博多駅前本店のリニューアルの目玉としてお披露目され、その後博多駅構内のマイング2号店、福岡初進出のららぽーと福岡にも出店され現在この3つの直営店限定で販売されています。
博多駅前本店にはこれまでなかなか来店されなかった若いお客様が多数来店するようになりました。1つ1つ手包みされているおふく大福。フルーツ大福ブームが落ち着いた今でも製造が追いつかないほど愛される大福ブランドとして定着しています。
<制作物一覧> 
・ロゴ制作
・博多人形(森社長がご手配された・そのための指示書の制作)
・キービジュアル撮影
・パッケージツール一式  
 -個包装シール  
 -サービス箱  
 -紙袋
 -保冷袋  
 -お福分け紐の説明書  など
・コミュニケーションツール一式
  -ブランドWebサイト
  -ブランドパンフレット
-地下鉄内ポスター
・店頭ディスプレイ
  -ショーケース演出
  -デジタルサイネージ用ムービー など